

地理学と言っても、分野は様々。人文地理学、自然地理学に大別されますが、地誌、調査法(実習系)、地理情報システム(GISなど)、気候、地形、社会地理、経済地理、文化地理、生物地理、都市地理といった様々な分野の地理学を学ぶことができます。
地理学を学び、実践するために必要な基礎力を養います。
地理学の専門的知識を学ぶとともに、基礎的な技術力を習得します。
地理学に関わる知識を深め、総合的な調査・分析を実践します。
4年次地理学の実社会における応用を考え、調査に基づく分析・考察・取りまとめ能力を磨きます。
※ 授業内容については、日本大学文理学部シラバスをご覧ください。
4月 |
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7月下旬 |
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8月上旬 ~ 9月中旬 |
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9月下旬 |
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11月上旬 |
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12月下旬 ~ 1月上旬 |
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2月上旬 |
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3月25日 |
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新入生オリエンテーション
科学実験・文化フェア
オープンキャンパス
桜麗祭
本学科には、多くの実験、実習、演習科目が用意されており、講義で得た知識や方法を実践しながら学ぶことができます。
特に、日帰りを含めて年間10回程度実施している野外調査は、現地調査の基本や機材の使い方を学び、実践する貴重な場となっています。
【高尾山巡検】
八王子市の高尾山で1年生にとって初めての野外実習を行いました。現地調査における地形図の判読方法や,クリノメーターやハンドレベルなどの使用法を学びました。
【堺巡検】
かつて「東洋のベニス」と呼ばれ、中世随一の栄華を誇った国際貿易都市・堺で、都市の特性を考慮しながら、班ごとにテーマを設定し、地理情報技術(GIS、GPS)を用いて現地調査を行いました。
【菅平巡検】
菅平研修所(長野県上田市)周辺の緩斜面で,夜間から早朝にかけて斜面冷気流の観測を行いました。観測終了後のデータ解析では,斜面冷気流が原因と考えられる気温の急変動が確認できました。
【村上巡検】
日本海に面する村上市で「新潟県北地域における自然環境と土地利用」というテーマのもと,ブナ林や常緑広葉樹林における毎木調査,砂浜海岸における植生調査と地形測量,また村上茶や焼畑についての聞き取り調査を行いました。
【有明巡検】
広大な干潟が発達し特色ある生活形態や産業が築かれてきた有明海周辺地域で,風水害,干拓・クリーク,農業と伝統工業,ノリ養殖業,ウナギ養殖業,土地利用,観光,都市交通の8班に分かれ,当地域の生活形態・産業の形成や変化の過程を調査しました。
文理学部18学科に属する学生を対象に、地理学科の教員が担当する「海外実地研究」を毎年実施しています。参加学生が、海外調査を行う意義や価値を感じられるように、現地の人々や大学、研究所との交流もプログラムに取り入れています。近年はヨーロッパ、アジア、北米地域での実施が多くなっています。
昨年度は,環境・文化・福祉・観光・生活デザインの先進地域と言われている北欧4カ国(フィンランド・スウェーデン・ノルウェー・デンマーク)を対象にして,豊かな自然・自然と調和した街並み・世界遺産に暮らす人びとの姿を調査しました。
主要な研究としては,経済地理学の立場から農林漁業や地場産業等の立地展開,自然・社会環境の変化に伴う地域の変容に関する文化生態的分析を行うとともに,これらの研究を通し,人文地理学のもつ重要かつ本質的な探究課題である「環境と人間のかかわり」(環境論)の追究を実証的に進めています。もちろん環境と言っても,自然環境と社会環境,現実の環境と知覚(頭中)の環境があり,加えて時代や地域(個人・人間集団)等による違いもあります。そこで近年は,環境認知がイメージ形成と人間行動や産業・地域に及ぼす影響に関する行動地理学的研究,技術等(文化)の起源と伝播や変化に関する文化地理学的研究,そして伊能図・測量日記等の古地図・古文書に関する歴史地理学的研究にも重点をおいて研究活動を進めています。
今の風景がどのように形成されてきたか、地形や地質、化石など様々なものを使って、空間的に復原する研究をしています。現在、千葉県内における「歴史にみる人と自然の関係史」や、山口県などの「ファイヤー・インパクトに関わる耕地景観の形成史解明による地域資源化」というテーマの共同研究で、地域の景観復原を調査しています。
私は、地域資源を活用した地域振興や地域づくりに関心を持っています。その研究対象地域は国内の大都市圏や地方都市を中心とした生活圏、あるいはヨーロッパやアジアの国々にまでにおよびます。地域資源には様々な活用の仕方があると思いますが、近年はそれらを観光資源として利用し、それにもとづく地域活性化をはかる地域の事例が増えています。そこで、地域資源の実状や地域住民による観光への対応の実態を分析し、地域開発の課題や問題点等について研究しています。
「歴史と文化を活かしたまちづくり」「快適な生活環境整備と地域資産としての景観形成」を調査・研究の主要テーマに、自然と人間が関わり合うことの大切さをまちづくりに活かそうと考えています。
GIS(地理情報システム)を使用して、スーパーマーケット、病院、金融機関などの生活関連施設への近接性から、居住地の生活環境を評価する研究をしています。Web上でユーザーが任意の地点に対して、利用したい施設の種類、施設までの希望する所要時間や施設の質などを入力すると、それらに基づいて生活環境を評価するシステムの開発や、高齢化社会に対応するため、高齢者の生活環境を評価して、若齢者と比較しています。
グローバルに生じている気候変動や異常気象が、地域社会・環境に対しどの様な影響を与え、またどの様にすれば改善できるのかということについて研究しています。既存気象データを用いた気候解析により、広域的な気候変動の実態を調査すると共に、現地で観測・調査を行い、地域環境への影響を明らかにします。例えばフィリピンにおける研究では、気候-植生-土壌(水分・流出)-水循環という関係性の中で地域農業問題や生産性向上の課題に取り組んでいます。また、身近な環境問題として、様々な緑地によるヒートアイランド抑制効果について観測を行いながら研究を進めています。
アメリカ合衆国を対象として、移民の適応戦略とホスト社会、西部の灌漑開発、世界の博物館アメリカについて研究するとともに、地誌学のあり方を考えています。
岩石の風化と地形の形成、石造文化遺産の風化など「風化」をキーワードにしておもに千葉県・宮城県、パキスタン・カンボジア(アンコール・ワット)などでフィールドワークを行ってきました。岩石の物性や化学組成に関する試験や自然環境のモニタリングも研究の一環です。最近では、オーストラリアでブッシュファイヤー(林野火災)や熱による岩石の風化について研究を進めています。
地図学や測量学、地形学をベースに地形図や空中写真、リモートセンシング画像を用いて斜面崩壊・地すべりの地形的特徴を把握し、研究することがメインです。防災に寄与する基礎資料が提供できるよう、今後とも心がけていきたいと思います。近年、豊富かつ多様な地理空間情報が利用できるようになってきたことから、これまでの研究内容には、土地利用の変化と地形の関係や、山地や丘陵地の植生と地形の関係に及んだものもあります。
地理情報システムを利用して人口変動,交通,物流,観光行動,都市構造,社会環境の変化などを分析し,時空間の枠組みの中で都市における様々な課題を研究すると共に,超スマート社会を迎える都市のあり方を探求しています。
全国的にすすめられる地域主体のまちづくり・地域づくりについて,官民それぞれの方向性の把握を通じ,自治体と地域住民との協働による取り組みのあり方を検証しています。
河川の作用による地形変化の仕組みを研究しています。具体的には,房総半島の岩盤河川を対象に,河床をモニタリングして侵食深を求めたり,近世の人工河道改変(川廻し)地形を手がかりにして下刻速度を推定したりしながら,岩盤侵食による地形変化とその規定要因を探っています。日々,房総の川を歩いています。
事務職員
平塚 直史
Naofumi HIRATSUKA
事務職員
黒田 佳奈子
Kanako KURODA